しーまブログ 日記/一般福岡県 ブログがホームページに!しーま新機能のお知らせ! さばくる~イベント情報受付中!~

2010年10月08日

仙崖和尚さんを学んできました

仙崖和尚さんを学んできました

博多にいながら、博多を知らない。
最近になってこんな悲しい事に気付きました。

本来なら自分が長年にわたって生活をしている地域の歴史くらいは学んでおきたいものですが今まで気付いてはいましたが怠っていました。

「仙崖さんまつり」があることを聞きつけて早速行ってきました。
そうです、あの聖福寺です。

教えていただいた事の羅列になってしまいます。

『仙崖和尚(1750~1837)は江戸後期に活躍した臨済宗の禅僧。
葛飾北斎(1760~1849)とだいたい同じ時代を生きている。

生まれは美濃の国だが、諸国行脚の末、40歳で博多の古刹、聖福寺の住職になる。
仙崖和尚が書画を描くのは62歳で法席を退いて以降のことで、禅の境地をわかりやすく説き示したそのユーモアに富んだ戯画は人々に広く愛された。

日本画で笑いにこれほど力のある絵はほかにみたことがない。』

幾つかの絵を見せていただきましたが、どれも親しみやすくてユーモアに溢れたものばかり。

中でも印象的なのが、「老人六歌仙画賛」。

六歌仙(ろっかせん)とは『古今和歌集仮名序』において紀貫之が「近き世にその名きこえたる人」として挙げた、各々の歌風を批評した六人の歌人のことで、
•僧正遍昭
•在原業平
•文屋康秀
•喜撰法師
•小野小町
•大友黒主

「老人六歌仙画賛」は平安時代の六歌仙を老人に見立てて書かれたのでしょう。
画の人物の上に歌がかかれていますが、老人の様がまさしく目に浮かぶような表現がなされています。

『しわがよる ほくろが出来る、腰が曲がる
頭がはげる、ひげ白くなる

手は震え、足はよろつく
歯は抜ける、耳は聞こえず

目はうとくなる、身に添うは 頭巾襟巻
杖 眼鏡 たんぽ(湯たんぽ)、おんじゃく(カイロ)

しゅびん(尿瓶)、孫の手
聞きたがる、死にともながる(死にたくないと思う)

淋しがる、心がひがむ
欲深くなる、くどくなる

気短かになる、愚痴になる
出しゃばりたがる、世話焼きたがる

またしても同じ話に子を誉める、達者自慢に人は嫌がる


見事に捕らえていますよね。
納得してしまいます。
一度機会がありましたら、「老人六歌仙画賛」をご覧下さいませ。

お断り:「仙崖和尚」さんのがいの字は本来上に山のつかない字のようですが、機種依存文字のようですので敢えて、「崖」を使わせていただきました。お許し下さい。  


Posted by misterkei0918 at 19:17Comments(0)