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2010年07月03日

放置された車の顛末

放置された車の顛末

時々、港に出かけます。
魚釣りをする方々の傍で、じっと眺めるのが好きです。

自ら釣りを好んですることは決してありません。

どうして決してなのか。
幼い頃、祖父と育った私は、小さな船を漕いで陸地が見えない程も遠いところに魚を求めて出かけていました。

家は半農半漁でしたので、凪の日は良く海へ出かけたものです。

祖父と一緒に出かけることはとても嬉しいことでしたが、幅1m足らず、長さ5m前後の屋根もない手漕ぎの船は揺れは激しく、カンカン日照りでしかも見渡す限りの海原での漁業は幼い私に取っては大変な苦痛であり辛いものでした。

ですから、釣りを見るのは好みますが自ら行動を起こすことはありません。
釣りの楽しみを教えることの出来なかった親として子供達には申し訳なく思っています。

良く、岸壁に行きます。
片隅に放置された車を見たことがありますか。

1週間前に見たときには、まだ無傷であった車が、窓のガラスはすべて砕かれ、ドアは凹み、エンジンルームのボンネットは空いたまま、部品は至る所で外され、座席の上はゴミだらけです。

多分、誰かが一部の部品やアクセサリーを外すために起こした行動が引き金になって、誘われるように、しかも許しを得たがごとく車のあらゆる物がむしり取られた状態になっています。

街の中でも良く見かけます。
スーパーやコンビニの横に置かれたオートバイの様子が全くこれと同じ状況を呈しています。

住み手の無くなった住居もそうです。
廃墟と化すのに、そんなに時間は要しません。
場合によっては、関係のない人間が住みついたりもするものです。

調べてみましたら、こんなことが分かりました。
やはり人間の心理に基づく行動なんですね。


「ブロークンウィンドウ(割れ窓)理論」
『ブロークンウィンドウ理論とは,スタンフォード大学のフィリップジンバルト教授が実験によって証明された理論。

普通の車とフロントガラスの割れた車をそれぞれ住宅街に放置。

1週間後、普通の車は変化がなかったが、窓の割れた車は次々にガラスを割られ、金になる部品はほとんど盗まれていた。

これは、小さな犯罪を放置すると、やがてそれが大きな犯罪につながるという犯罪心理学の理論』


実はそういう事だったんですね。
そういえば「問題の芽は小さいうちに刈っておきなさい」と親たちが言ってましたね。

小さな犯罪は重大な犯罪の呼び水でもありますし、燃えあがった火を消すことは大変な労力を要し、取り返しがつきません。
しかも元に戻す事など出来ないのです。

「赤信号、みんなで渡れば怖くない」、こんな言葉もありました。

車の部品が欲しいと思っていた人、もしかすると何か欲しいものが中にあるのではないかと想像した人は、誰かが行動を起こした結果に引きずられて、それ以上の行動を起こしてしまいます。

道路の片隅に置かれた1個のゴミ袋が明日の朝には山になるほどのゴミ袋を呼び寄せてしまいました。

山間の道路の脇に捨てられた1台のテレビが数日後には、冷蔵庫、電子レンジ、挙句の果てには建築廃材の山積みです。

こんな事にならないように皆さんで気をつけたいものです。



Posted by misterkei0918 at 18:29│Comments(0)
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